「選ぶ」で選ばれている。

 

仲卸は、ただの「仲介業者」でも「中間業者」でもない。

たしかに、漁師のように、海で勝負しているわけでもない。

小売店のように、消費者の顔を直接みることもない。

でも、水産市場の「信頼」をつくるのは、自分たちだ。

質も量も値段も、日々変動するなか、いい魚を瞬時に選別して、いい値段で買う。

一鱗共同水産は、そのプロ集団。

生産者の水揚げした魚を、小売につなげて生活者に届ける。

目利きは、誰にも負けない。

選魚職人。 選魚職人。

先輩社員の声

20歳そこそこで会社の財布を任される。
戸惑いはやがて自由にやれる嬉しさへ。

PROFILE

志賀 恵理子

ホタテや内地魚を扱う高級課の営業。札幌に出てきて21年。面倒見のいい優しい先輩。帰宅後は調理師免許取得のための勉強をしている。 


PROFILE

三浦 昭一

高級課の営業。漂々とした雰囲気だが、実は課の売上をもっと上げたいという熱い気持ちを持っている。朝起きるのが苦手で市場で働く身として辛い。


一鱗共同水産に入ったふたりの理由。
新人の頃を思い出して大変だったこと。

―おふたりが一鱗共同水産に入社したきっかけは何だったんでしょうか?

志賀:私は道東の清里出身ですが、高校を卒業して親元を離れたいと思い21年前に札幌にでてきました。早く始まり早く終わる仕事がいいなと考えていたので、市場の全会社の求人を見て、その中から給料や労働時間などの条件がよかった現在の会社にお世話になることにしました。

―朝が早いというのは何時ごろに出社されているんですか?

志賀:3時半頃ですね。

―なんと!本当に早いですね(笑)仕事終わるのはだいたい何時くらいでしょうか?

志賀:13時くらいです。

―三浦さんの入社のきっかけは?

三浦:僕は父親の紹介です。札幌出身ですが就職活動がうまくいかず、もうプー太郎でいいやと思っていましたが、親も親戚もみんな水産系の仕事をしていたのでとりあえず働いてみようとこちらに入社しました。履歴書持ってこい、面接受けにこい、と展開が早かったですね(笑)

―ふたりが会社に入ってみて「大変だな」と思ったことはありますか?

志賀:ノルマはないものの営業で入ったため、モノを売らなければいけないということが大変でした。営業の経験自体が初めてでしたし。お客さんに関することだったり商品に関することだったり、覚えないといけないことがたくさんでした。

三浦:夜に寝られなかったことです。僕の場合は元々深夜型のライフスタイルで夜遅くまで起きていたので、布団に入っても眠りがやってこず辛かったです。生活を180度ひっくりかえす必要があったので。慣れるまでに1年くらいかかりました。入社して8年になりますが今でも朝は苦手です。

仕入から販売までが営業の仕事。
仕事の後は未来への自己投資も!

―入社して8年間はどんな仕事をしてきたのですか?

三浦:1年目は鮮魚グループで、主に荷物を運ぶ仕事をしていました。2年目からは製品グループに移り、製品の仕入れから販売までを担当するようになり、2年前からまた鮮魚グループに戻りました。1人前になるにはまだまだですね。

―志賀さんの仕事の内容は?

志賀:最初の23年は先輩について商品の小分けが主な仕事でした。その後ホタテ関係の仕入~販売を任されるようになりました。

―仕入の予算は決まっているんですか?

志賀:それが決まっていなくて上限がありません。言ってみれば勝手にいくら買ってもいいんです。当然仕入れたら売らないといけませんが。20歳そこそこの自分に会社のお金を預けてもらい、自分の判断で何を仕入れるか、いくらまでお金を使うかを決めていいなんて最初は戸惑いもありました。そこまで任せてもらっていいのかなと。でも自由にやらせてもらって、よく考えるとすごい会社だなと思います。

―市場の仕事は朝早くて帰りも早いですが、明るい時間に帰って何をしていますか?

志賀:昼過ぎに家に帰ってからは、ごはんを作って掃除して洗濯してと普通です(笑)あとは眠たくなったら寝てしまいます。あ、ひとつありました。調理師の免許を取ろうと勉強しています。

―ほお!調理師ですか。すごいですね。またどうして調理師の免許を?

志賀:うちの会社で昨年調理師の免許をとった人がいたんですよね。その人をみて資格を取り手に職をつけるのは、将来何かあったときにも身を助けるなと思い勉強を始めました。

―いやー、すごいですね。三浦さんはいかがでしょうか?

三浦:いや、とくに。ぼーっとしていますね(笑)録画したテレビをみたり、お酒を飲んだりですかね。

自分を変えたいという気持ち。
後輩を育てたいという気持ち。

―この仕事のやりがいや楽しさはどのあたりですか?

志賀:やっぱりお客さんに売れたときですかね。手応えを感じます。あとは魚についての知識が増えますね。高級課は内地魚を扱っていますが、お客さんからも「これはどういう魚?どうやって食べるの?」といろいろ聞かれるので、それに答えるために情報を集める中で知識がついていくのが楽しいです。

三浦:スーパーなどに買い物にいって、自分が売った商品が置いてあるとなんだか嬉しいですね。あとお客さんに「飲みに行くぞ」と誘われ、カウンターのすし屋に連れて行ってもらい「これ、お前から買った魚だぞ」って言って出してくれて。こんな高そうなところで出てくるんだなと思って。

志賀:自分の会社以外の仲卸の人とも仲良く付き合えるのもいいですね。情報交換をしたり、仕事を助け合ったりしています。同業の人とこんなに交流がある仕事も珍しいのではと思います。

―仕事をしていて自分なりの目標ってありますか?

三浦:いま僕が属しているのは、タイやホタテ、内地魚を扱う「高級課」という部署です。人にはあまり言っていないのですが、課の売上を上げたい、他の仲卸に負けたくないという想いが強いです。

―志賀さんはこの会社で今後やっていきたいことはありますか?

志賀:そうですね、自分の成長というより、次の世代に仕事を任せられるように、自分の経験を伝えながらサポートしていきたいなと思っています。

クオカードで朝ごはん食堂で昼ごはん
「社員想い」が初代から続く会社の伝統

―一鱗共同水産のいいところってどういうところだと思いますか。

志賀:食堂があるのはいいかもしれないですね。仲卸の会社で食堂まであるところは珍しいと思います。美味しいお昼ご飯が待っていると思うと、朝から頑張って働けます。あと朝食用にと毎月1万円分のクオカードがもらえます。

三浦:それを使って市場内のセブンイレブンで朝食を買う人もいますよ。

志賀:働く環境としては従業員を大切に考えてくれていると思います。亡くなった会長がそういう考えだったそうで。

―この会社で働くとしたら、どんな人が向いていると思いますか?

三浦:話が好きな人は向いているんじゃないですかね。売場にお客さんが来て世間話をしながら商品を買っていってもらうことが多いので。愛想が悪ければ来てくれないですし。

志賀:あとは明るい時間に仕事を終えてあとは何かをしたい人も向いていると思います。

―ところでおふたりは、もともと魚は好きでしたか?

志賀:ここに入る前は普通に食べるくらいでした。担当してからホタテが好きになりました。産地によっても、天然と養殖でも味が違うし、そういうことが分かるようになりました。道東にいたときは鮭やサンマしか食べたことがなかったのですが、この会社のメリットとしていろんな魚が食べられるというのがありますね。

三浦:刺身が大好きですね。父親がずっとマグロをやっていたので、いつも家にあったんですよね。きっといいいマグロだったんだと思います。妻に言われましたもん、「いつもこんなの食べてたの?」って。今でも美味しい魚を食べられるのは、仕事の役得ですね。

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