「選ぶ」で選ばれている。

 

仲卸は、ただの「仲介業者」でも「中間業者」でもない。

たしかに、漁師のように、海で勝負しているわけでもない。

小売店のように、消費者の顔を直接みることもない。

でも、水産市場の「信頼」をつくるのは、自分たちだ。

質も量も値段も、日々変動するなか、いい魚を瞬時に選別して、いい値段で買う。

一鱗共同水産は、そのプロ集団。

生産者の水揚げした魚を、小売につなげて生活者に届ける。

目利きは、誰にも負けない。

選魚職人。 選魚職人。

先輩社員の声

伝統を軸に、革新を。
仲卸の価値を最大限に引き出し、
業界の可能性を広げていきたい。

PROFILE

本間 雅広

3代目後継者予定。大学卒業後、札幌市内の高校で2年間社会科教諭を務めた後、2014年に入社。現在は採用や広報、新規営業開発など経営全般を担当している。好きな魚はメヒカリ。


教師から魚屋へ。

転機となった改革への挑戦。

―教員から一転、家業を継ぐことを決意された経緯を教えてください。

父を超えたいという思いがありました。実は魚屋に特別な興味があったわけではないんです。入社後は大衆魚担当の課に7〜8年ほど所属しましたが、早朝からの勤務は今でも正直辛いですね(笑)。ただ、水曜日・日曜日の休みはしっかりあるので、その点は良かったです。

入社後、様々な課題に直面されたそうですね。

仕事に対して肯定的に捉えられない時期がありました。「誰のため?何のため?社会の役にどう立っているのか?」という疑問が常にあり、実は退職を考えたこともあります。そんな中で「どうせなら最後にひと暴れしてやろう!」という気持ちで、パンフレットやWEBサイトの制作に取り組みました。当時、会社にホームページがなかったんです。これは良くないと。また、私より年下の社員がほとんどいなかったので、差別化を図るためにも必要だと考えました。

その取り組みが転機になったそうですね。

はい。制作に関わってくださったクリエイターの方々から「面白い」と言っていただけて、新しい可能性を感じました。それがすぐにリゾット専門店Risotteria®︎GAKUや夜パフェ専門店Parfaiteria PaLなどを営む株式会社GAKUとコラボレーションした居酒屋「一鱗酒場」という新しい取り組みにも繋がっていきました。「一鱗酒場」を通じた様々な人との出会いは、新規事業やコラボレーションが生まれるきっかけにもなっています。

「全てに感謝できる」という境地へ。
仲卸としての本質を追求し、新しい価値を創造する。

後を継ぐと決意されたのはいつ頃でしょうか?

入社時から漠然とは考えていましたが、本当の覚悟ができたのは2023年です。それまでは会社の問題を「親のせい」「ビジネスモデルのせい」など、他人のせいにしがちでした。しかし、これだけの資源に恵まれていることに心から感謝できるようになったんです。

―その覚悟を決めるまでに、何か特別なきっかけはあったのでしょうか?

色々な勉強をする中で、徐々に気持ちが変わってきました。尊敬できる経営者の先輩との出会いも大きかったですね。経営について死ぬほど向き合い、考え抜きました。創業者の姿勢からも多くを学びました。創業者は誰かのせいにしない。全て自己責任。そう考えられるようになってから、人にイラッとすることも減りました。マインドを変えるのに2〜3年かかりましたが、人を尊重できるようになり、言語化もできるようになってきました。

―3代目後継者として、どのようなビジョンをお持ちですか?

これからも「仲卸として」という軸は変わりません。外から見ると新しいことをやっているように見えるかもしれませんが、仲卸・市場の価値を最大限に引き出していきたいです。

セレクトショップのような存在になりたいですね。そこで買ったということ自体が価値になるように。そのために「仲卸の本質を最大化するには何が必要なのか」を常に考えています。

社員の待遇面でも、社員の年収を1,000万円にすることを目標にしています。魚のプロになりたい人はそれを極める。マネジメントの適性がある人が担当する。そうやって適材適所で会社を作っていきたいですね。

新規事業にも積極的に取り組まれていますね。

はい。例えば「一鱗酒場」は、一見すると飲食業を始めたように見えると思うのですが、実は新たな形で顧客を開拓する取り組みなんです。これからも「仲卸としての価値」を起点にしながら、他業態とのコラボレーションを進めていきたいと考えています。

共に成長できる仲間と、常識にとらわれない発想で、
新しい可能性を追求したい。

仕事への価値観や考え方を教えてください。

「人のせいにしない」「できないことはない」という考えを大切にしています。固定観念にとらわれず、「これしかできない」という考えも持たないようにしています。そう考えると、新しい可能性が見えてきます。

取引先であるイトーヨーカドーの北海道撤退が決まった際、イトーヨーカドーに広告を出すという前例のない取り組みを行いました。「なぜ撤退するスーパーに?」と反対もありましたが、どうせ終わるなら盛り上がった方が良いと考えたんです。そういう発想ができるのも、弊社ならではの強みだと思います。

どんな人と一緒に働きたいですか?

成長することを人生で大切にする「成長思考」が強く、意欲のある人を求めています。中小企業ですが、ポジションが上がればいろんなことができます。「言われたことをきっちりやります」という人よりも、余計なことをして、新しい価値を生み出せる人。欲は強い方が良いですね。

―働いていて「ここを変えたい」と思ったことがあった場合、本間さんのように変えられる環境はありますか?

もちろん、変えたいことがあれば自分で変えられる環境です。ただし、「やりたくないから」「面倒だから」は許しません。会社で与えられた仕事をやるだけではなく、それ以上の価値を生み出せる人と一緒に働きたいですね。

最後に、一鱗共同水産への入社を考えている人へのメッセージをお願いします。

自分を変えたい!という思いがある人には、とても良い環境だと思います。70年近い歴史がある企業なので安定感はありつつ、新しいことにもどんどんチャレンジしていく。そんな環境で、一緒に駆け上がっていける仲間を待っています。

一鱗共同水産株式会社は、
ともに働く仲間を募集しています。

わたしたちの想いに共感し、ともに未来を作っていく仲間を募集しています。

詳しい情報はこちらをご覧ください。